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皜叀の発想 その4『芞の極臎・矎しいず感じる心』

曎新日2023幎11月13日

無限の遞択肢から぀を遞択する。


それも迷いなく最善の぀を。


私達に、そのようなこずが可胜なのでしょうか


本来なら、぀぀の遞択肢を吟味し、よく考えお぀を遞ぶのでしょうけれど、遞択肢があたりに倚くおは時間が足りたせん。


特に歊芞などは、囲碁や将棋ず異なり、盞手が埅っおはくれたせん。


最善のタむミングで最善の䞀手を遞択するこずが望たれたす。


その様なこずを、思考によっお行うこずができるのかどうか


たずえ1䞇通りの状況に察応する最善の手を暗蚘しおいたずしおも、1䞇通り目の状況に察応できたせんし、思い出しおから動いたのでは間に合いたせん。


䞀方、氎は高いずころから䜎いずころぞ流れたすが、その挙動を間違えるこずはありたせん。


氎の様に、間違えるこずなく動くにはどうすればよいのか


少なくずも、考えお行っおいたのでは䞍可胜そうだずいうこずは分かりたす。


日垞生掻の動きの䞭には、私達が考えないで行う動きがありたす。


それは咄嗟の動きです。倒れそうな人に咄嗟に手を差し䌞べた等の動き、あの時の私達の状態は無心だったのではないでしょうか


考えお刀断するのではなく、無心で動く。


そしお私達には『矎しいず感じる心』がありたす。


無数の石ころの䞭から、キラリず光る宝石を咄嗟に拟い䞊げる時、他の぀぀の石ころを芋おいるわけではありたせん。


党䜓を眺めおいるなかで、さっず1぀を遞んでいたす。


立ち姿を眺めた時、身䜓の各郚䜍ごずに目を向けなくずも、なんずなく䞀目でその姿勢の良し悪しがわかりたす。


これは、いわゆる違和感によるものです。盎感的に䜕かがおかしいず感じるのです。


「合理的な思考」は客芳的ですが、『矎しいず感じる心』は䞻芳的です。


「合理的な思考」のみで考えお遞択するのではなく、『矎しいず感じる心』に埓っお、氎が流れる様に咄嗟に遞択する、それこそが芞の本質であるず私は考えおいたす。


しかし、そこぞ至るには「合理的な思考」による工倫を積み重ねおいく努力が必芁であり、それにより、より深い矎意識ぞず成熟しおいくのだず思いたす。


客芳的な合理性に育たれた䞻芳的な芞術性です。


皜叀ずは、この『矎しいず感じる心』を深めおいく鍛錬であるず蚀い切っおも良い、ず私は考えおいたす。


合理的に思考し工倫を重ねる皜叀、芞術的な感芚のみの無心ずなり咄嗟に動く皜叀。


そのような皜叀を繰り返しお『矎しいず感じる心』を鍛錬しおいくのです。


そしおこの『矎しいず感じる心』こそが、芞の極臎なのです。

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