つねに宇宙全体は時の流れとともに変化しており、地球環境もまた変化しています。
私達の社会や肉体も変化していきます。
時の流れをとめることはできず、これらの変化をとめることもできません。
この世は、時の流れによって、混ざり、調和する方向へ変化しています。
私という個と、その私をとりまく環境は、まるで写真のポジとネガのようです。
私という輪郭の内側が私で、外側が環境です。
環境が時の流れとともに変化しつづけるからには、私も変化しつづけなければなりません。
柔かければどのような輪郭へも変化できますが、固ければ砕かれてしまいます。
私という個を保ちつつ環境と調和しつづけるには柔らかくなければなりません。
柔かいからこそ変化でき、変化するからこそ調和できるのです。
水は、どのような形の器にでも、流れ込んでその形になります。
水は1つ1つの器の形を気にすることなく自ずとその形にはまります。
合気道の稽古では、自分の前に立っている相手もまた環境の一部です。
時の流れとともに変化する相手に、水が器に流れ込むように千変万化して対応しつづけます。
あらゆる芸道に終点はなく、ただその道を進みつづけること、変化しつづけることこそが道の本質なのだと思います。
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