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倉敷合気道会   田中 利幸 6段

 

  阪神淡路大震災直後の大学2年の春、神戸で合気道を始めました。

 様々な苦難と悲しみを抱えた神戸の街中で、それでも尚元気に稽古を続けていた精武館(現在のせいぶ館)に入門しました。

 精武館の建物は震災で壊れたそうで、私は見たことがありません。

 仮設の大学校舎に通いつつ、仮設の道場に通いました。

 (しばらくして、現在のせいぶ館が新設されました)

 高校生時代より続けていた少林寺拳法の部活動に所属しながらの合気道道場通いでした。

  精武館 では年に数回、東京から師範に来ていただきご指導を頂いていました。それが遠藤征四郎先生でした。

 今まで見たことも体験したことも無い先生の妙技に、私は強く感銘を受け、そこに深い道理があることを予感しました。

 この二十代の時期に、まだ白帯であった私は遠藤先生の元で真剣に合気道を修行することを決心しました。

 その後、上京してより濃密に先生のご指導を賜る機会を得て、今の私に至ります。

  

 合気道ではさまざまな人物と出会う機会も得ました。共に同じ道を歩む「道友」を得たことは、私の人生においてかけがえのない宝です。

 

 多くの人が、仕事(学校)、家庭という2つの世界を持っています。その中に自らを見つめる時間である合気道という世界を加えること、またそこで対等な仲間にであえることのすばらしさを多くの皆様にお伝えしたいと望んでいます。

 

浅口市出身 1974年(昭和49年)生まれ

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