「失敗」というのは、誰かが何かを狙い通りにできなかった場合に、その人が「失敗」という感想を持つということだと思います。
それは予め何かを計画・予測しているから持ち得るその人の感想です。
人間が「失敗」という感想を持とうが待つまいが、現象は常に原因から結果へと狂いなくつながっているはずです。
合気道の稽古において、決められた動きにならなければ人は「失敗」と感じますが、その様な主観的な感想に囚われるよりも、その状況を客観的に見て原因と結果の理を学ぶことが大切なのだと思います。
無数の木の葉が舞い落ちていても、全く同じ軌跡をたどる葉はおそらく無く、しかしどの葉も舞い落ち方を「失敗」することは無いはずです。
合気道の稽古の場面で、もしも失敗があるとすれば、それは動ける可能性がまだあるのにも関わらず自ら固くなり動けないと思い込んでいる心の状況なのかも知れません。
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