ホームルームの時間 クラスメイトのMくんが挙手 「はい、先生!」 「どうぞMさん」 「田中くんの髪が茶色いと思います」 私 「この髪の色は生まれながらの色で、親からもらった色ですっ!」 ということが中学時代にありました。 子供の頃は今よりももっと茶色い髪の毛でした。 皆から茶色い茶色いと言われて、この色が嫌いでした。 でも誰だったか女の子が「その髪の色、きれい」といってくれて救われた思い出もあります。 その子の優しさが伝わってきました。 学校には校則があり、文字通り生徒を拘束しています。 最近では、「地毛証明書」なるものが流行っているそうで、多くの学校がこの証明書の提出を生徒に対して義務づけているそうです、本当に驚きました。 ・日本人=髪は黒い ・髪が黒くない=日本人らしくない ・日本人らしい黒い髪の毛であるべきだ という思想が根底にあるのでしょう。 地毛が茶色ければ、黒く染めさせられたという例もある様です。 病気等で髪の色が黒ではない子もいらっしゃると思います。 話は逸れるようですが、 黒、黒とまことしやかに黒を唱えているようですが、そんなに黒について詳しく理解した上で言っているのでしょうか? そもそも色というのは、光(電磁波)の波長です。 人間の目には3つの色(赤・緑・青)を感じる細胞があり、それにより光の波長を感じています。 そして、「黒」というのは、光が目に入ってこない状態のことです。 そして、「真の黒」というのは、あらゆる光を吸収してしまい一切反射しない「黒体(こくたい)」というもので、これは理論上の理想状態であって自然界にはほぼ存在しません。 したがって、「黒」といっても真の黒(黒体)ではないので、とても曖昧な黒なのです。 どこかの企業が、この黒体に非常に近い色のスプレーを開発しているようなので、そのスプレーで髪の毛を染めれば確かに真っ黒になるでしょうが、そうするとおそらく髪の毛のところだけ、無限に遠い穴がある様に見えて(ブラックホール)、それを見た人は平衡感覚を失って倒れてしまうかもしれません。 また、生まれたままの色や姿でなければならず、飾ることは許さないのであれば、かっこよかったりかわいかったりする学生服はもってのほかです、ボロ布一枚をまとうだけにするべきでしょう。 その上で、髪の毛は黒、髪の毛がなければ黒髪のかつらが必要です。全員はじめから丸刈りにしてかつらを支給するのも一案です! ・・・少々毒を吐いてしまいました。 「地毛証明書」に話を戻します。 地毛を証明する、すなわち地毛でなければならないということですが、なぜなのでしょう? どうしてパーマをかけたり、色を染めるのはいけないのでしょう? 答えは簡単です。「恐い」からです。 何が恐いのかというと自由が恐いのです。 そしてその根底には、他者に対する不信があります。 自由にさせると悪いことをする。 では悪いこととは何でしょう? 意図的に他人に迷惑をかける行為、これは悪いでしょう。 やむを得ず他人に迷惑をかける行為、これは極力避けられるなら避けた方が良いでしょう。 しかし、髪の毛の色や形で迷惑をかけられた経験があるでしょうか? おそらく、迷惑なのではなく、「不快」「不愉快」なのです。 なぜ不愉快なのかというと、自分のなかの「こうあるべき」という姿からかけ離れているからでしょう。 他人に干渉したくなる気持ち、他人に干渉して従わせたい気持ちが働いているのだと思います。 干渉し、従わせ、最終的には「支配」することを無意識に望んでいるのだと思います。 「自由」と対極にある「支配」です。 支配・・・相手を信じてはいないが、従うことを期待している。自分を見つめず他者ばかり見ている。 自由・・・相手の自尊心を信じていて、従うことを期待していない。自分を見つめて他者は参考にする。 道場の稽古では、相手に迷惑にならず、相手の主体性(自尊心)を尊重し、従わせない様に取り組みたいものです。 私の大好きな本の1つ「窓ぎわのトットちゃん」に出てくるトモエ学園という小学校の小林宗作校長先生は、とても自由な教育を実践された方でした。 校歌や校旗や校門は作らず、たしか校則もなかったのではないでしょうか? ただ1つ彼が求めたのは・・・ 「Be Gentleman(紳士たれ)」 でした。
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倉敷合気道会 Kurashiki Aikido Kai
公益財団法人合気会の公認道場 として、遠藤征四郎師範(8段)を師と仰ぎつつ稽古を進めています。
Kurashiki’s Aikido-kai Officially recognized nonprofit organization Practice supervized by Endo Seishiro (8th dan) In charge: Tanaka Toshiyuki (6th dan)
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岡山市・倉敷市・浅口市・矢掛町・笠岡市・福山市のメンバーで活動しています。5歳から60代の老若男女が愉快に自分のペースで稽古に励んでいます。子どもの習い事として、護身術として、美容と健康のため、そして武道として、それぞれの目的を互いに助け合いながら達成する場です。
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