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ここでは、皆様に是非読んでいただきたい本を紹介させていただいています。

『無我と無私 禅の考え方に学ぶ』 オイゲン・ヘリゲル (著), 藤原 正彦 (監修, 監修), 藤原 美子 (翻訳)

 あのスティーブ・ジョブズが愛読していた『弓と禅』と同じ原著で訳者が異なる書。

 原作者のオイゲン・ヘリゲルと、オイゲンの弓の師匠である、弓聖阿波研造師範との修行の様子が描かれています。 師との出会い、様々な疑問や葛藤をいだきつつも師の教えに沿って進む過程、遂には師に認められるまでを描写しています。 これにより、阿波研造師範の弓道に対する非常に崇高な取り組み方が浮き上がって来る様です。 そして、その取り組み方こそが、禅、なのです。 この本との衝撃的な出会いは、私の合気道に大きな変化をもたらした様に思います。

 途中途中で、オイゲン自身の解説的な部分があり難解かもしれませんが、阿波研造師範とオイゲン氏の会話のやり取りや、阿波研造師範の行動や態度を描写した部分だけを読んでも得られるところがあると思います。

 日本語訳では、「弓と禅」「日本の弓術(オイゲン氏の講演内容)」などがありますので、ご自身に合う本を選んでも良いと思います。

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『稽古の思想』 西平 直 (著)​
 この本には私個人の特別な想いがあるので、ここでの紹介をためらいましたがご紹介します。
 私がこれまで師に導かれて進んできた合気道で、私自身が体験し実感してきたこと、型の意味、守破離、即興性・創造性、静かな心と体・無心、そして禅・・・、心の中で「これを誰かに話しても共感してくれる人はそうは居ないだろう」と思っていたこと、それらを、これ程までに『稽古』という視点で言語化し、客観的に書き上げた書は他に無いのではなかろうか、と思います。
 先の『無我と無私』と並んで、私にとっての座右の書といえます。
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『武道秘伝書』 吉田 豊 (編)
 「兵法家伝書」(柳生宗矩)、「不動智神妙録」(沢庵)、
「一刀斎先生剣法書」(古藤田弥兵衛)、「五輪書」(宮本武蔵)、
「常静子剣談」(松浦静山)、「天狗芸術論」(いっ斎樗山子)
の抜粋を、原文・現代語・解説で記している。
 私にとっては、禅的に合気道に取り組むきっかけとなった書といえます。
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『良寛の生涯 その心』 松本 市壽 (著)
 日頃、稽古でお世話になっている玉島の地は、良寛さんゆかりの地です。
 この度、不思議な縁で、エストニアから倉敷合気道会に訪れた方と、若き日の良寛が修行した円通寺を訪れました。この方は、25年前に円通寺に1週間滞在し座禅の修行を体験されていました。その時の住職との出会いと体験が忘れられず、再び円通寺を訪れたご様子でした。 彼と住職との再開に立ち会いながら、一期一会、を想いました。
 その1週間後には、私は師と共に再び円通寺を訪れる機会を得ました。師にとって良寛さんは、禅に出会うきっかけであると伺いました。
 その様な縁から、事前に良寛を勉強するために購入したこの本ですが、読みすすめるにつれて、良寛の人間性に魅せられていきます。 師の国仙和尚より「大愚」の号を授かる良寛の、愚かなほどまっすぐで素直で純粋な生き方を、多彩な写真や資料と共に楽しむことができます。(2019年10月)
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『五輪書』・『兵法35箇条』 宮本武蔵(著)
 巻物の五輪書は入手困難です。先の、武道秘伝書にも五輪書は載っています。
 ただ残念なのが兵法35箇条が載っていないことです。
 五輪書に関する書籍はいっぱいあります。
 その中から、
 ・著者の偏った意訳や解説のないもの(ビジネスだ、生き方だ、でないもの)
 ・兵法35箇条が載っているもの
 を選ばれることをお勧めします。
 兵法35箇条の『兵法上中下の位を知る事』は、特に私が大切にしていることです。
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『響きと結び-私の求める合気道-』 遠藤 征四郎 (著)
 師の著書。
 師の修業と思想をより理解して学ぶことができます。
 日本語の文章の後に英語訳がついています。鬼一法眼の「虎の巻」にも英訳がついており、そういった点でも貴重です。
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『子どもへのまなざし』 児童精神科医 佐々木正美 (著)
 合気道とは直接関係が無いようですが、私にとって、親として、人間として、他者とどう向き合うのかということについて、大きな影響を受けたと感じている書です。 子育てに悩んでいる親は、この本の言葉にどれだけ救われることでしょう。
 子育て中の親はもちろんのこと、人との向き合い方という点で、救われて楽になる考え方に感銘を受けます。
 その子(人)が望んでいるものは望むだけ与える=過保護=良い
 その子(人)が望んでもいないのに与えようとする=過干渉=悪い
 などなど、「そうか、過保護でいいんだ、過干渉に気をつけよう」と深く納得した思い出の書です。
『窓ぎわのトットちゃん』 黒柳徹子 (著)
 小林宗作校長がつくったトモエ学園に通うことになった小学1年の黒柳徹子さん、通称「トットちゃん」。
 小林校長とトットちゃんのあたたかい実話に心を癒やされます。
 私自身、こんな学校へ行きたかったし、我が子をこんな学校へ通わせたいと思います。
 日本に、もっともっとこのような学校が増えると良いなと思います。
 トモエ学園には立派な門も、校旗も、校歌も、校則もありませんでした。
 小林校長がいつも生徒に言っていたのは「紳士(淑女)たれ」のみだったそうです。
(この他に、「トットの欠落帳」など、トットちゃんシリーズがあります。とくに欠落帳は、黒柳徹子さんの破壊力に、思わず吹き出してしまう面白さです!)
『鬼の冠』と『黄金の天馬』 津本陽 (著)
 あえてセットでご紹介します。
 『鬼の冠』は大東流合気柔術の中興の祖、武田惣角先生の物語です。
 『黄金の天馬』は合気道開祖の植芝盛平翁先生の物語です。
 『鬼の冠』では武田惣角の修行時代が描かれており、当時の武者修行の旅における作法なども書かれていて面白いです。若き日の勇猛果敢で妥協の無い惣角はとてもかっこよく描かれています。
 つづいて『黄金の天馬』では、若き日の盛平が合気道を開眼する過程が描かれ、師の惣角との関係も描かれています。 大先生(盛平)が合気道を弟子へ指導中、突然、惣角先生が訪れた際、大先生はだまって惣角先生に指導を譲り、惣角先生の食事の準備、お風呂の湯沸かしなど、自分の弟子にはやらせず、全て惣角先生の弟子として大先生が面倒を見たシーンが印象的でした。 師弟関係かくあるべきか!と。 しかし先の『鬼の冠』で、あんなにかっこよかった惣角が、ここでは・・・あとは読んでのお楽しみです。
 フィクションを交えながら、合気道誕生までの軌跡を楽しく知るには、この2冊をセットで読むことをおすすめします。
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『隠し剣狐影抄』と『隠し剣秋風抄』 藤沢周平 (著)
 映画でもおなじみの、藤沢周平氏の隠し剣シリーズです。 短編集になっています。
 命がけの真剣勝負の凄みを疑似体験できます。
「狐影抄」8篇
邪剣竜尾返し・臆病剣松風・暗殺剣虎ノ目・必死剣鳥刺し
・隠し剣鬼ノ爪・女人剣さざ波・悲運剣芦刈り・宿命剣鬼走り
秋風抄9篇
酒乱剣石割り・汚名剣双燕・女難剣雷切り・陽狂剣かげろう
・偏屈剣蟇ノ舌・好色剣流水・暗黒剣千鳥・孤立剣残月・盲目剣谺返し


 悲しい運命に巻き込まれていく主人公たち、彼らの振るう秘剣に心が震えます。
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『勝負と芸 わが囲碁の道』 藤沢秀行 (著)
 先日、師が今読んでいる本として教えてくださった囲碁の棋聖藤沢秀行の著書。
 題名の「芸」の1文字が気になり早速購入して読んだ本です。
 そして只々驚きそして感銘をうけました。
 ただし、呑む・打つ・女関係は絶対に真似をしてはならなさそうです。
 (秀行氏によれば、それすらも芸のための様なのですが・・・)
 ・碁の定石(武道の型)を覚えるのではなく名画を眺めるように見て美しさを感じること
 ・勝負よりも大切な芸、定石破りの新手(まるで自由技)
 ・芸を磨く心
 (あとは読んでのお楽しみ)
 私達、合気道を志す者に、多くの示唆を与えてくれる名著です。 
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